骨粗鬆症について|旭市 すずき整形外科

top

骨粗鬆症について

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、骨の量が減ることで骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症は痛みを生じないケースもよくあり、症状がなくてもレントゲンと骨塩量測定などの検査で易骨折性が認められれば骨粗鬆症と診断されます。

全身の骨は生涯にわたって合成と分解を続けていますが、高齢の方、特に閉経後の女性では骨の合成が低下するとともに分解が進み、骨の量が減少していきます。50歳以上の女性では20%以上の方が骨粗鬆症の状態であるとも言われ、骨量・骨の強度が低下することにより背骨、大腿骨頚部、上肢などの骨折が生じやすくなります。

骨粗鬆症の検査

骨粗鬆症は自覚症状がないため、骨密度検査による早期発見がとても重要です。
検査はかかとの骨、前腕の骨、背骨で計測する方法があり、順に正確度が増しますが、前腕の骨を用いることが一般的です。骨密度検査では、骨のもろさを数値化するわけですが、若い頃の骨の強さに比べて70%を下回るようであれば治療が必要になります。

骨密度検査自体は1分もかからず痛みもないので、特に閉経後の女性は検査を受けられることをお勧めします。
また、骨密度は経時的に変化しますので、異常が無くても年に1度は実施するのが良いでしょう。

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療は、ウォーキングやエアロビクスなどの運動、カルシウムやビタミンD・Kなどの栄養、そして日光浴が重要であることも知られています。
また、薬物療法に関しては骨吸収抑制剤や骨形成促進剤があり、患者様ごとに合わせた適切な治療を行います。

骨粗鬆症は、運動・栄養・薬物療法が三位一体となることで、骨粗鬆症やそれに関連する脊椎骨折、大腿骨近位部骨折を予防し、寝たきりや死亡率を低下させ健康寿命を延ばすことが可能になります。

骨粗鬆症の予防

骨粗鬆症の予防法としては、主に以下のようなことが挙げられます。

  • カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムを摂る。
  • 適量のたんぱく質を摂る。
  • タバコやアルコールを控えめにする。
  • 運動、日光浴をする。

また、骨粗鬆症の予防法としての運動は、リハビリテーションでいうところの運動療法にあたり、荷重運動や抵抗運動、バランス運動が推奨され、以下のような効果が期待できます。

  • 骨量と骨強度を上げる。
  • 加齢に伴う骨量の減少を抑える。
  • 転倒を予防する。
ご自宅でもすぐにできる運動療法

以下のような運動を行うことで、寝たきりや引きこもりにならない元気な足腰を作りましょう。

  • テーブルなどを持っての片足立ちを、左右1分ずつ1日3回行いましょう。
  • 椅子からの立ち座りを、深呼吸をするペースで5回、1日3回行いましょう。

膝や腰に痛みを伴う場合は中止して下さい。
普段から運動を行っていない方は、まずは介助者と一緒に行うようにして下さい。

診療のご案内
  • 整形外科一般
  • リハビリテーション科
  • 骨粗鬆症について
  • 痛みの治療